2007年6月アーカイブ

NOVAとGaba

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キャッシュフロー計算書(以下CF)とB/Sを視覚化することの効能について、思うところがあったのでエントリーします。やっぱり数値の羅列よりも、全体をつかむためには視覚にうったえるのは効果ありますね。

企業価値評価Excel グラフ追加(B/S推移、キャッシュフロー推移のグラフ化)」リリースの際に、NOVAを取り上げました。
その続きとして、NOVAが同業と比較してCF・B/Sがどうなってるのか調べてみました。

比較対象としたのは、Gabaです。ハーバードMBA卒の人が経営している英会話学校です。
なぜGabaなのかは次のとおりです。

1.NOVAと同一事業を行っている
2.時価総額が約60?61億円でほぼ同じ(2007/06/28日終値)。
3.エントリータイトルの語呂が良くなる(笑)。

-----結論------
ざっと見た結果、
「お前の財布にある60億円で、CF推移とB/S推移だけを見てどちらか買え。買わないなら殺すぞ!」
てな状況になれば、ビジネスが順調そうなGabaを買うかなという感じです。


ちゃんと買うためには、Gabaが価値>価格である必要があります。この判断をするためには、ここに挙げた情報では不十分です。他の情報もあわせてみないと分かりません。投資についてはご自身で判断ください。

グラフのメモリ見てもらえば分かりますが、資産規模はNOVA:Gaba=8:1くらい差があります。これだけ規模の差があるのに時価総額が一緒ということは、ひょっとするとNOVAのほうがお買い得なのかもしれません。

-----根拠------
上記結論にいたる考察ポイントは下記にまとめました。
まず、CF推移・B/S推移は次のとおりです。画像部分をクリックすると拡大します。
それぞれ左がNOVAで右がGabaです。

<CF推移>

<B/S推移>


CF推移比較
●NOVAが営業CFを十分稼げていないのに対して、Gabaは稼いでる。

●NOVAの投資CFは近年の不調からか、最終年度は大幅に縮小されている。
Gabaは営業CFの範囲で投資CFをまかなっており、理想的。投資CFを増やしていることから、ビジネス拡大しようとしているのではないかと思われる。

B/S推移

●NOVAの自己資本比率がかなり低い。Gabaはそれに比べると高めである。NOVAは外部環境が悪くなったときにもろい。

●「その他の流動負債」に表示されているのは前受金なのですが、この部分の伸びはGabaのほうが良い。
『授業料を前受けし、授業消化ごとに前受金を減額して売上を計上する』となるこのビジネスの売上げの立ち方からすると、NOVAは収益の伸びが止まっているのではないかと思われる。これに対してGabaでは増加傾向にあるのではと想像できる。

●前受金に対する現金の比率がGabaのほうが良い。解約して払い戻しをするとなると、NOVAでは現金が足りないので、“解約しにくくするように仕組み”にしなければならないなどの無理が生じる。

●Gabaは現金が潤沢にあり、なおかつ、変な投資してなさそうに見える。

P.S.
前受金をとれるビジネスは順調なときは良いが、そうでなくなったときはコワイです。

※投資についてはご自身で判断ください。※

企業価値評価Excelの「過去業績分析」で作成しているグラフについて
追加を行いました。

---変更点概要-------------

1.「簡易キャッシュフロー推移」グラフを追加
キャッシュフロー計算書の「営業CF」、「投資CF」、
「FCF(=営業CF?投資CF)」および「財務CF」を年度別に並べたものです。

2.「年度別B/S推移」に勘定科目を詳細化したものを追加

以前のB/S推移は流動・固定の区分だけだったものを
MSNのB/S勘定科目区分に基づいて細分化しました。

---変更点概要ここまで-----

追加したグラフのイメージはつぎのとおりです。グラフにすると
数値だけよりも過去業績が理解しやすくなると思います。

なお作成元データは、いまなにかと話題(?)のNOVAです。
かなーり厳しい状況にあることがわかります。

キャッシュフロー推移
4655_NOVA_CF.JPG

B/S推移
4655_NOVA_BS.JPG

P.S.(1)
板倉雄一郎事務所の合宿セミナー卒業生用のファイルも更新しています。
メーリングリストでお知らせした場所からダウンロードしてください。

P.S.(2)
B/Sの色づかいがわれながらイマイチ。
色彩センスのある方、こうしたほうが良いとかアドバイスいただけると助かります。

ゴール設定の大切さ

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会社で管理部門から通達・告知等がメールで届くのですが
こんなメールが届きます。

------------------

To:各部署
Subject:○○について

--本文--
添付のとおり決定しました。

==添付ファイル.doc===

------------------

読んでもらうという意識がないのが見えます。アカンなー。
わざわざ開いてまで見ようかとおもわせん書きぶり。

これ「ゴール設定がずれたために起こってんじゃないの?」と感じました。
ゴール設定を「決定したことをまとめてとりあえずドキュメントを作成すること」におくか、「決定したことを関係者に伝える」におくかによって、違ってきているように思えました。

正しいゴール(目標)の設定がなければ、良い結果はもたらされないのでしょう。

自分で「企業価値評価エクセル」を動かしたところ、株価や発行済み株式数が取得できなくなっていました。私のところだけかもしれませんが。。。
もし、同様の現象でお困りでしたら、次の対応をとってください。

今後も継続してレイアウトが変更されたままならば、次のリリースで該当部分を修正いたします。

<解決方法>
「基礎情報シート」の「企業基本情報」の「web table」のセル(最新版であればF4セル)の値を次のとおり変更してください。

修正前:16

修正後:15

リニューアルされてからの月刊アスキーは、ITとビジネスのかかわりを(私にとって)遅すぎもせず早すぎもしないタイミングで情報を提供してくれるので、発売日を楽しみにしている雑誌です。

今回も記事は充実していたのですが、創刊30周年記念ということでDVDがついてました。
このなかで原 丈人さんが
厚い気持ちで「世界に好かれる日本」になるための方策を語っているのですが、すごくかっこよかったです。

原さんの専門のポストコンピューティング技術が中心になっているのですが、目的達成のアプローチのひとつに日本の税制を変えて、投資を呼び込みやすくするということを提言されてます。
ざっくりいうと「基本技術開発への投資は投資時点で損金算入し、日本へ投資を呼び込もう」というものでした。
シンプルな方法だし、日本に技術を集積するための呼び水になる方法だと思います。
税の専門化からみるとできない話なんでしょうか?

興味ある方は見てください。

紹介のタイミングが遅いというのは勘弁してください(笑)。まだ売ってると思います。

月刊 ascii (アスキー) 2007年 07月号 [雑誌]
B000QUU6LW

XBRLについて

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参加しているメーリングリストに「XBRLとはなんだ?」という投稿がありました。
この方が疑問に思われたのは次の日経新聞記事とのことです。

サイト上の財務諸表 加工・分析しやすく

ちょっと調べたところ、面白いものがあったのでご紹介いたします。

1つ目が日本公認会計士協会がXBRLについて紹介したアニメーション
「ちょっとおしえて!XBRL」という10分くらいのフラッシュがあります。
これが、よくまとまっていてわかりやすいです。本日時点では、下記URIで入った画面の
ページ左側に「ちょっとおしえてXBRL」があります。ここから入ってみてください。
http://www.hp.jicpa.or.jp/ippan/ta_beginner/index.html

もしくは直接
http://www.jicpa.or.jp/xbrl/index.html
でも開けると思います。

2つめは本でして、経理やっている人向けの「XBRL入門」という本です。
入門という題名がついてますが、投資をする立場からすれば十分マニアックな内容です。上記のアニメで興味がわいたという方は見ても面白いと思います。

会計人のためのXBRL入門会計人のためのXBRL入門
坂上 学

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07年6月5日にドリームインキュベータ(以下DI)の株主総会が開かれました。6月6日には質疑応答内容がブログ等で紹介されていました。
勤務時間中(!)に係わらず、追っかけてしまいました。感想と情報取得過程をメモしておきます。

★感想

・ブログで株主総会の模様がわかる便利な環境になっていることを感じた。
・便利ではあるがライブで感じ取れることと、間接的に知ることには大きな差異がある。
    ⇒株主総会にはできるだけ参加してみよう!と思った。
・DIは株主に対して誠実な対応をとる企業という“印象”を得た。
    ⇒ただ、この取り組みが今回限りでなく、継続して行われるか否かを
     チェックしていく必要があると考えます。継続できれば、「DIが株主に
     対して誠実である」と言い切れるのだと考えます。


★情報取得過程
時系列で情報を取得した順序をメモしておきます。

2007年6月6日

●ブログ
いくつかブログのエントリで株主総会の模様が説明されているのを見ました。

板倉雄一郎事務所: ITAKURASTYLE 「DI社株主総会」
板倉雄一郎事務所: ITAKURASTYLE 「ホットストック:DI社自己株取得を発表」
0から始める投資: ドリームインキュベーター( DI )の株主総会

DI社株主総会の感想?「最も会場が沸いた質問」

質疑の後半、あるご年配の女性株主から・・・

「田原さんは、一株もDI社の株式を持っていないが、どうして一株も持っていない人が取締役になれるんですか」

この質問の直後、会場から(質問に対する)拍手喝采が(笑)

上記の僕の質問と同様、「株主の目線に立てない経営者はいらん!」という趣旨ですが、おそらく株主の大部分が、「なんで田原さんが取締役なんだ? その上一株も持ってないぜ」と疑念を持っていたのだと思います。

当然、僕も、僕と一緒に総会に出たセミナー卒業生も、この質問には「思いっきり拍手」させていただきました(笑)

板倉雄一郎事務所: ITAKURASTYLE 「DI社株主総会」より引用】

拍手(笑)。田原さん経済弱いみたいですからね。以下の件思い出しました。

あれは確か3年ほど前の「サンデープロジェクト」でのことでした。日産の業績不振の話題を取り上げるべく、彼は一枚のフリップを用意してきました。正確な数値は忘れましたが、そのフリップには、「トヨタ株=4000円、日産株=2000円」と大きく書いてあって、彼のいつもの調子で、「なんで2倍も差がついちゃったんですかねぇ」とおばかなことを話していました。

板倉雄一郎事務所: SMU 第77号「株価変動のへんてこりん」より引用】

●TokyoIPO-開示速報サービス
DIが株主総会の質疑応答要旨を公開したことを知る。
第7回定時株主総会質疑応答要旨についてを開示されていた。
第7回定時株主総会質疑応答要旨について

上記の田原さんに対する質問がQ17として載っていますが、質問者の意図とは別の話としてまとめられてますね。公開する資料では仕方ないのでしょうね(笑)。

2007年6月7日
●日経新聞朝刊
記事「ドリームI、株主総会のやりとり公表、IR充実ねらい文書化」が掲載されていました。
DIが株主総会質疑応答をを明らかにする例は珍しいらしいです。

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