キャッシュフロー計算書(以下CF)とB/Sを視覚化することの効能について、思うところがあったのでエントリーします。やっぱり数値の羅列よりも、全体をつかむためには視覚にうったえるのは効果ありますね。
「企業価値評価Excel グラフ追加(B/S推移、キャッシュフロー推移のグラフ化)」リリースの際に、NOVAを取り上げました。
その続きとして、NOVAが同業と比較してCF・B/Sがどうなってるのか調べてみました。
比較対象としたのは、Gabaです。ハーバードMBA卒の人が経営している英会話学校です。
なぜGabaなのかは次のとおりです。
1.NOVAと同一事業を行っている
2.時価総額が約60?61億円でほぼ同じ(2007/06/28日終値)。
3.エントリータイトルの語呂が良くなる(笑)。
-----結論------
ざっと見た結果、
「お前の財布にある60億円で、CF推移とB/S推移だけを見てどちらか買え。買わないなら殺すぞ!」
てな状況になれば、ビジネスが順調そうなGabaを買うかなという感じです。
※
ちゃんと買うためには、Gabaが価値>価格である必要があります。この判断をするためには、ここに挙げた情報では不十分です。他の情報もあわせてみないと分かりません。投資についてはご自身で判断ください。
グラフのメモリ見てもらえば分かりますが、資産規模はNOVA:Gaba=8:1くらい差があります。これだけ規模の差があるのに時価総額が一緒ということは、ひょっとするとNOVAのほうがお買い得なのかもしれません。
-----根拠------
上記結論にいたる考察ポイントは下記にまとめました。
まず、CF推移・B/S推移は次のとおりです。画像部分をクリックすると拡大します。
それぞれ左がNOVAで右がGabaです。
<CF推移>

<B/S推移>

CF推移比較
●NOVAが営業CFを十分稼げていないのに対して、Gabaは稼いでる。
●NOVAの投資CFは近年の不調からか、最終年度は大幅に縮小されている。
Gabaは営業CFの範囲で投資CFをまかなっており、理想的。投資CFを増やしていることから、ビジネス拡大しようとしているのではないかと思われる。
B/S推移
●NOVAの自己資本比率がかなり低い。Gabaはそれに比べると高めである。NOVAは外部環境が悪くなったときにもろい。
●「その他の流動負債」に表示されているのは前受金なのですが、この部分の伸びはGabaのほうが良い。
『授業料を前受けし、授業消化ごとに前受金を減額して売上を計上する』となるこのビジネスの売上げの立ち方からすると、NOVAは収益の伸びが止まっているのではないかと思われる。これに対してGabaでは増加傾向にあるのではと想像できる。
●前受金に対する現金の比率がGabaのほうが良い。解約して払い戻しをするとなると、NOVAでは現金が足りないので、“解約しにくくするように仕組み”にしなければならないなどの無理が生じる。
●Gabaは現金が潤沢にあり、なおかつ、変な投資してなさそうに見える。
P.S.
前受金をとれるビジネスは順調なときは良いが、そうでなくなったときはコワイです。
※投資についてはご自身で判断ください。※